職場で「聞き間違いが多い」と感じる社員はいませんか職場で「同じ説明をしても聞き間違いが多い」「指示を出しても内容が伝わっていない」と感じる社員がいることがあります。単なる注意力の問題と思われがちですが、背景として聴覚情報処理障がい(APD)が関係している場合があります。聞き間違いは仕事上のミスにつながりうるため、対応に悩まれている方も多いのではないでしょうか。聴覚情報処理障がい(APD)とは聴覚情報処理障がい(APD:Auditory Processing Disorder)とは、聴力検査では異常がないにもかかわらず、会話や指示を聞き取ることに困難を抱えている状態です。耳ではなく、脳での聴覚情報の処理に問題があると考えられています。そのため、本人は一生懸命聞こうとしているにもかかわらず、周囲からは「人の話を聞いていない」「注意力が足りない」と誤解されてしまうことがあります。人口の約5%程度にみられる可能性があるとも報告されています。APDのある方にみられる特徴聴覚情報処理に困難がある場合、次のような特徴がみられることがあります。1.わずかな雑音があると聞き取りにくくなる2.早口の会話が理解しにくい3.複数の音がある環境では聞き分けが難しい生来このような特性があるため、ご本人が自覚していないことも少なくありません。聞こえていない場合でも、場の流れを止めないために「分かったふり」をしてしまうこともあります。職場でできる対応聞き間違いが多い社員を見かけた場合、次のような工夫で改善することがあります。・重要な内容は静かな環境で伝える・要点を整理して、ゆっくり話す・1対1で説明する・文字や図など視覚的な資料を併用するこのような工夫により、理解しやすくなる場合があります。聞き取りを助ける機器また、S/N比(シグナルとノイズの比)を改善する機器を使うことで、聞き取りやすくなる方もいます。ノイズ(N)を減らす機器・ノイズキャンセリングイヤホン話し声(S)を強める機器・ワイヤレスマイク教育現場ではこうした機器の利用が広がってきています。職場で使用を希望する従業員がいる場合には、合理的配慮の一つとして検討することも有用です。関連記事聞き間違いは、仕事上のミスにつながることがあります。ミスが多い社員への対応については、以下のコラムもあわせてご参照ください。▶ コラム「労務管理|指導をしてもミスを繰り返す社員への対応」(認知特性の観点から解説しています)▶ 業務内容はこちら▶ お問い合わせはこちら